“納棺”の世界に触れた本木
「温かな空気感を肌で感じました」
遺体を棺に納める“納棺師”の視点から生死を見つめ、愛することと生きることの大切さを紡ぎだした映画「おくりびと」の完成披露試写会が11日に都内で行われ、主演の本木雅弘と広末涼子、山崎努、滝田洋二郎監督、音楽を担当した久石譲らが舞台挨拶に登壇した。
今作で、元チェロ奏者でありながら、“納棺師”に転身した主人公を演じた本木は、「“チェロ”と“納棺”という未知の世界に触れ、ものすごく驚きと発見に溢れた新鮮な体験ができました」とコメント。役作りのために、実際に納棺に立ち会ったそうだが、「最初にイメージしていたおぞましい印象とは違う、何とも言えない温かな空気感を肌で感じました。劇中でも、ある種、茶道とかの所作に似ているくらい洗練された、そして、人の思いこもった納棺シーンにしようと心がけました」と語った。
また、主人公の妻を演じた広末は、「きれいごとではなく、一般にいう葬儀に関わるお仕事、死と向き合う職業にだんなさんが就いていて、私が演じた妻は、それで生活をしている家族。とても葛藤がある役だったので、自分の中でもすごく悩みました」と役作りの難しさを告白。しかし、「妻として、どういう風にその仕事を理解していくのかというのは、2人の成長とともに、この映画の中でしっかり描かれていると思う」と自信をのぞかせた。
最後に、滝田監督は、「これは納棺を再現する映画ではなくて、家族の再生や人同士のあたたかい交流、和解など、今失われつつある人間の感情を描いた作品。なんだか遠いようで、非常に身近な映画だと思いますので、きっと皆様の心に届いてくれるものと思っております」とコメント。本木も、「誰もが多かれ少なかれ様々なお別れを経験していると思いますが、自分の経験に照らし合わせて見ていただける作品だと思う」と本作をアピールた。
「おくりびと」は、2008年9月13日(土)より全国ロードショー。
オフィシャルHP http://www.okuribito.jp/
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